富士通の「社内ベンチャー制度」により設立された「アジアインフォネット・コミュニケーションズ (以下アジアインフォネット)」は,中国の経済,投資,企業,市場統計,産業などすべてのビジネス関連情報を網羅するデータベースを構築し,日本企業向けに情報提供するサービスを2001年12月1日より開始する(ニュース・リリース)。
アジアインフォネットによると中国では,WTO加盟に伴う近代化の一環として政府,経済,産業など幅広い分野で構造改革が進んでおり,とくに産業界では中央政府機関が有する情報資源を民間企業が活用し,ビジネスの活性化を図っているという。
同社は,中国に2000カ所の情報収集センターをもつ中国国家情報センター(以下,SIC)と,経済・ビジネス情報全般の活用に関わる包括的な提携関係を築いたという。これは,日本企業としては初めてという。同社は今後,SICから得られる情報のデータベースを構築し,コンサルテーションのノウハウと調査力を加え,すでに中国でビジネスを行っている日本企業,これから進出を目指す日本企業向けに情報を提供していく。
さらに,中国・アジアのビジネス・コンサルティングに関して経験と実績のある三菱総合研究所から資本参加を得られたことを受け,今後は緊密に連携していく方針である。将来的には,中国だけでなく他のアジア諸国を網羅する付加価値をもつ情報の提供を目指す。
(NE ONLINEセンター)
参考サイト: 日経BP http://techon.nikkeibp.co.jp/members/01db/200111/1017130/