「富士通総合質量技術(蘇州)有限公司」を設立電気・電子製品の品質保証・RoHS規制などの環境保証サービスを中国で提供。
富士通クオリティ・ラボ株式会社(本社:神奈川県川崎市、社長:木村 弘正、以下、富士通クオリティ・ラボ)はこのたび、中国から電気・電子部品を調達している日本のセットメーカー向けに、電気・電子部品の品質保証サービスおよびRoHS規制(注1)などの環境保証サービスを中国で提供する「富士通総合質量技術(蘇州)有限公司」を2009年1月7日に設立しました。新会社は、設立と同時に、サービスの提供を開始し、セットメーカーの中国における電気・電子部品の品質監査業務の効率化や製品品質の向上を支援するとともに、今後は、中国国内の電気・電子製品メーカーに対し、品質改善コンサルティングなどを行い、品質・信頼性向上に向けた支援を行う予定です。
富士通クオリティ・ラボは、富士通株式会社が約70年にわたるものづくりの中で蓄積してきた品質に関わるノウハウを活かし、電気・電子製品のセットメーカーに、部品や材料などの信頼性評価や故障解析サービス、品質向上やコストダウンを実現するためのコンサルティングサービスを提供する会社として、2006年8月に設立されました。昨今、中国製部品の採用が高まる中、製品品質を高めるためには、部品レベルでの品質評価・材料分析およびサプライヤーの品質監査が必須であり、特にサプライヤーに対する現地での品質監査業務がセットメーカーの大きな負担となっていました。
このような課題を解決するために、富士通クオリティ・ラボは、日系企業が多々進出している中国江蘇省に「富士通総合質量技術(蘇州)有限公司」を設立し、日本のセットメーカーが現在個々に行っている、中国の電気・電子部品のサプライヤーに対する品質監査や環境監査を行うサービスを開始します。これにより、同一サプライヤーへの監査業務を一括して行えるため、日本のセットメーカーの品質監査業務や環境監査業務を大幅に効率化することが可能になります。
さらに、富士通クオリティ・ラボは、今後、中国国内メーカーの品質検証、故障解析、品質改善コンサルティング・教育、材料分析、環境分析などの業務を行っていくために、中国国内メーカーの品質向上を担う政府系強制検査機関「無錫出入境検験検疫局(注2)」と同局の「江蘇出入境検験検疫局機電製品検査センター」との共同試験所の設立に向けて、2008年9月に基本合意しました。今後、本試験所を通じて、日系企業を含めた中国国内の電気・電子製品メーカー各社の品質、信頼性向上にも貢献していきます。