2月23日から2日間、上海浦東新区張江ハイテックパークにて「ソニー上海部品逆見本市」が開催されました。今回の見本市には中国ローカルサプライヤー企業約200社、約500名の参加がありました。アジアインフォネット(上海)は同イベントに協力し、中国ローカルサプライヤー約50社、約70名を募集し、参加しました。
会場ではソニーが今後中国国内において生産する予定の製品及び現地調達する予定の部品が展示され、その品目はデジカメ、カムコーダー、液晶テレビ、各種の板金部品、コネクター部品、PCBアセンブリ等100種以上に及びました。展示ホールの隣には商談室が三部屋設けられ、ソニーのエンジニアがサプライヤー企業の関係者と直接交流を行いました。
ソニー上海部品逆見本市は、バイヤーとサプライヤーの直接の交流と調達品の展示を通し、中国ローカルサプライヤーが最新技術及び新製品情報等を自分の目で確かめる機会を提供するだけでなく、同地域の業界内コミュニケーションの促進、サプライヤー企業の技術レベルの向上に寄与し、グローバル・サプライチェーン参入への道を開いたと言えるでしょう。
また、ソニーグループ中国総代表の高篠静雄氏より「ソニーの現地生産の戦略配置及び中国における部品調達」と題して講演が行われました。「ソニーの精神」と「ソニーの製品」についてより深い理解を得るため、ソニー電子製品の沿革、経営理念および中国における発展計画、現在のサプライヤーの分布図などを紹介し、更にソニーグループ資材調達部門の組織機能を紹介しました。
アジアインフォネット(上海)が今回ソニーの初めての中国部品逆見本市の開催に協力し、募集したローカル系中心のサプライヤーからは、世界有数の電子製品メーカーのソニーと直にコンタクトができたことは大変貴重なチャンスであり、視野が広がったと同時に、これからの販路拡大のために非常に役立ったとの感想が寄せられました。
会場にてアジアインフォネット代表取締役佐井強はソニー日本資材調達部門の責任者と会談を行い、今回の逆見本市の感想及び今後の協力分野について話し合いました。ソニーからは、このようなイベントは中国では初めての開催なのに、規模・参加メーカー数共に計画を上回っており、特にアジアインフォネットの協力で中国のローカルサプライヤーが多数参加し、本格的な現地調達の推進に非常に役立ったとの感想がありました。今回の活動により、中国における現地設計、現地生産、現地調達及び関連サービスを展開するための協力体制は良好な基礎が築かれました。
開幕式のテープカット。ソニーグループ高篠中国総代表も参加 | サプライヤー企業からの参加者。展示部品を真剣に調べる | アジアインフォネット代表佐井強(左から3番目)とソニーの関係者、及びサプライヤー企業の参加者 |
展示商品を細部まで確認 | アジアインフォネット代表佐井強とソニー日本資材部門の責任者 |